【レビュー】RF 35mm F1.8 MACRO IS STM の使用感

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Canon RF 35mm F1.8 MACRO IS STM

RF 35mm F1.8を購入しました。単焦点が好きな人は50mmと一緒に購入してそろえると、いろいろ使い分けもできて楽しいと思います。
1年ほど使用したのでレビューします。

購入の経緯

Canon EOS R6 と RF 35mm F1.8 MACRO IS STM

以前からキヤノンの並単(Lレンズではない、いわゆる並みの単焦点)をいろいろと使用していました。

EOS R6 の購入を機にRF 50mm F1.8 STM を購入し、RFシステムにおいても並単の世界を楽しんでいたわけです。

同時に、EFレンズの並単についても、コントロールリング付きのマウントアダプターを介して使用していましたが、やはりRFの並単がどんどん欲しくなってしまい、このRF 35mm F1.8 MACRO IS USM を購入しました。

一時、EFの35mm F2 IS USMを買おうかなんて思っていましたが、これからRFシステムを組むことを考えると、価格を優先してEFを買うよりこちらを買って正解でした。

資金繰りについては、非常に難しく、EF 40mm F2.8 STMとEF 24mm F2.8 IS USM を手放してしまいました。

レンズスペック

軽くて明るい、手ぶれ補正付きのハーフマクロレンズです。

レンズ構成9群11枚
絞り羽根枚数9枚(円形絞り)
最小絞り22
最短撮影距離0.17m
最大撮影倍率0.5倍
フィルター径52mm
最大径×長さ約φ74.4×62.8mm
質量約305g

買ってよかったところ

軽量でコンパクト

RF 50mm f1.8 と RF 35mm f1.8 の比較

35mm f1.8は、レンズ本体が約305gと、とにかく軽いです(写真で示したように、50mmはもっと軽くて小さいです)。

RFマウントになり全体的に小型軽量化されたとはいえ、Lレンズシリーズはそれなりに重いですが、並単シリーズはどれも扱いやすいサイズとなっています。

明るい単焦点をとりあえず1本買いたいという場合、価格面で50mmが買いやすいですが、後述する使い勝手の面から(特によれるという点から)はこの35mmの方がいいかと思います。

なお、人物を撮ることが多いなら断然50mmの方がいいです。

ちょうど良い画角

35mmという画角は結構好きです。実はニコンFマウントのMFレンズは35mmを持っていて、New FM2 につけて遊んでいたことがありましたが、最近は使っていないです。室内や旅行先で50mmを使っていると「ちょっと狭いな」と思うことがあります。

35mmというと広角レンズの部類に入りますが、そこまで広角レンズ感が誇張された雰囲気にはならず、かつ、ある程度広い範囲を撮れるのでとても使いやすい画角です。

EFマウントでは、ちょっとしたお出かけ用に24mm、40mm、50mmの単焦点を持っていて、旅行や散歩などはこれらのうち一本だけ持って行くことが多かったのですが、40mmと50mmの重なり具合が自分の中で気になりだして、1本だけEFを残すなら50mだろうと思っていました。

40mmのパンケーキ具合もとても魅力的なのですが、RFの50mmも購入してしまうと、R6に合わせたときのマウントアダプター+40mm STMとRF 50mm STM単体とのサイズの差がほとんどゼロに感じられるようになり、40mmの維持は諦めました。

旅行に1本だけ持って行くならこのレンズ

焦点距離35mmのレンズは旅行に1本だけ持って行くレンズとして重宝しています。

特に子どもが小さかったりすると、レンズ交換はもちろん、カメラをいじる時間もあまりないでしょうから、1本である程度とれるレンズはとても使いやすいです。

キヤノンだと24-240mmのズームレンズも旅行にはいいかと思いますが、単焦点が好きな私にとっての旅レンズはやはりこのRF 35mm f1.8 macro stm です。

ハーフマクロとしてかなり寄れる

最大撮影倍率0.5倍のハーフマクロレンズなので、かなり被写体に寄れます。

もう少し頑張ってほしいところ

防塵防滴ではない

RFマウントになってからのキヤノンのレンズはLレンズのみが防塵防滴なようです。この35mmは当然、防塵防滴ではありません。スナップ用途で使うことも多いので、防塵防滴があるとよかったかなと思います。

フードが付属しない

非Lレンズにはやはりフードが付属しません。サードパーティー(JJC)製のフードを買いました。

作例

RF 35mm F1.8 MACRO IS STMの作例
EOS R6 + RF 35mm F1.8 MACRO STM (1/320s, f8, ISO 100)

もちろん遠景もきちんと撮ることができます。

RF 35mm F1.8 MACRO IS STMの作例
EOS R6 + RF 35mm F1.8 MACRO STM (1/250s, f2.8, ISO 2000)

鶴岡市にある加茂水族館で撮影。
近接撮影が可能でさらに開放F値も明るいので水族館での撮影はやりやすいと思います。

RF 35mm F1.8 MACRO IS STMの作例
EOS R6 + RF 35mm F1.8 MACRO STM (1/60s, f4, ISO 4000)

こちらも加茂水族館で撮影したものです。
EOS R6の場合、ISO4000まで感度を上げてもなんとかなりますね。

RF 35mm F1.8 MACRO IS STMの作例
EOS R6 + RF 35mm F1.8 MACRO STM (1/30s, f8, ISO 400)

Canonのレンズらしく発色も良好です。

RF 35mm F1.8 MACRO IS STMの作例
EOS R6 + RF 35mm F1.8 MACRO STM (1/200s, f2.8, ISO 100)

これはF2.8まで絞って撮影しましたが、焦点距離35mmのレンズであっても背景が遠いと結構ぼけます。

その他

Canon RF 35mm F1.8 MACRO IS STM

後玉はこのようにかなりせり出しているので、リアキャップを外したときは注意が必要です。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

2024年6月7日に日本でもRF 35mm f1.4 L VCM (555g)が発表されましたが、f1.8のこのレンズの機動性はなかなかのものだと思います。

以下の記事にもRF35mm f1.8 IS stm が登場します。是非ご覧ください。

この記事を書いた人
あをみどり

普段は至って普通の技術職です。
週末は趣味で写真撮影をしています。
単焦点レンズが好きで、このブログでは撮影機材のレビューやお出かけの記録を配信しています。
ご参考になればうれしいです。

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blue green photography

コメント

  1. なか より:

    RF35とRF24-240は旅行先で大活躍してます。私はどちらかというと24-240メインです。35は暗いところで付け替えるくらいですかね。昼間は何と言っても24-240ですね。35より画質良いし望遠域も撮れるしで個人的には大満足です。先日旅先で川に行きましたらカワセミがいてびっくりして慌てて撮りましたが十分でした。24-240はホントに良いレンズです。因みにカメラ本体はR6markIIです。Lレンズも持ってますが重いし旅には持っていきません。24-240はLレンズに匹敵するほど良い写りしてますから大変重宝しています。

    • あをみどり bluegreen より:

      なか 様
      コメントありがとうございます。24-240もとても評判いいですよね。私の場合、旅行に行くと現地の水族館や博物館など暗いところばかりに行きたくなるので、必然的に単焦点になってしまいます。海外旅行となれば私も24-240を購入して、あとはいくつか単焦点を持って行くのかなあなんて思っていたりします。
      カワセミですか。ミラーレスになってからかなり動体性能上がったので挑戦してみたいですね。