【作例あり】RF 70-200mm f2.8 L IS USM のレビュー|単焦点レンズ愛好家はズームレンズをどう使うのか?

RF70200レビュー レンズ

単焦点とズームの使い分け

私は単焦点レンズの愛好家で、日常のスナップ撮影では単焦点レンズを愛用しているのですが、風景などの撮影ではズームレンズも使用しています。

ではなぜ風景写真ではズームレンズを使用しているのでしょうか?

風景の撮影では足場が制限され、撮影対象に自由に近づいたり離れたりするのが難しいことも少なくありません。よって、単焦点で風景を撮るのも無理ではないのでしょうが、数少ない撮影のチャンスをモノにするために私はズームレンズを使用しています。

ポイント

ネイチャーでは限られた足場から被写体を捉えて構図を作る必要あり!

単焦点のメリットというと明るい解放F値ですが、基本的にズームではそのようなF値を得るのはとても難しいと思います。最近は開放F値2.0通しのズームレンズも出てきていますが、F1.2やF1.4はまだまだ単焦点の独壇場です。

私は、特にレンズの明るさが必要になる場合には、ズームは使用せず単焦点の開放F値1.4のレンズを使用しています。星景写真などがそれにあたります。

あをみどり
あをみどり

やはり単焦点の明るさは特別ですね。

F1.2やF1.4の明るさが得られるのは貴重です。

もうひとりの私
もうひとりの私

こういうところで単焦点の魅力を再確認するよな。

今回ご紹介する、RF 70-200mm f2.8 L IS USM は開放F値がF2.8のいわゆる大三元ズームで、野外での撮影ではとても頼りになります。

トリミングするのも悪くはありませんが限界があります。そこで、ズームレンズを用いて被写体を引っ張ってきたり、距離をとったりが自由にできるとかなり自由度が増えます。

また、RF 70-200mm f2.8 L IS USM は絞り開放で使える画質を持っています。F4とF2.8ではF2.8の方が1段明るく、つまり2倍の光を取り込めるのでシャッター速度を2倍速くすることができます。

暗いところでも2倍速いシャッターを切ることができるのはとても大きなメリットですので、森の中などで撮影する機会の多い私にとってはとても役立ちます。

外観

RF 70-200 f2.8

EFレンズと比較すると鏡筒の白はより白になったと思います。

EFは白というよりグレーという感じでしたよね。

RFで鏡筒が伸び縮みする形式となりましたが、この方が私はコンパクトで良いかなと思います。インナーズームの良さも分かりますが、こちらの方がバッグへの収納性が段違いに高いです。

RF35mmとの比較

まずは愛用しているRF 35mm f1.8 IS STM との比較です。

こうして比べると70-200は大きいですね。本当は70-200のコンパクトさを表現したかったのですが。

まあ、コンパクトさを表した動画や記事は世の中にあふれているので良しとしましょう。

RF 70-200 f2.8を横から見たところ

横から見たところです。鏡筒が短いのはとても良いですよね。何といってもカメラバッグ内でスペースをとりません。写真ではF-FOTOの三脚座を装着しています。なんとフィルター径は77mmなので小三元と同じです。鏡筒自体は結構太いです。

なお、私は良いプロテクターを着けています。ケンコーのゼクロスⅡは高価ですが画質にこだわる人たちに愛用されているようですので、信頼できます。もちろん、プロテクターなしの方が良いのは分かっていますが、さすがに怖いですよね。

RF 70-200 f2.8を横から見たところ

フードを着けたところです。

フードが結構デカい!フードにはPLフィルターのフィルター枠を回して調節する際に便利な窓が付いています。小三元の方にはこの窓がないので、さすが大三元という感じですよね。

作例

初夏から夏にかけての作例を集めてみました。

レンゲショウマ

森でレンゲショウマを撮ってきました。

ブログサイズの写真では分かりづらいですが、レンゲショウマの花弁の部分のハイライトが美しくて素晴らしいです。

花をポートレート的に撮るのがとても楽しくなります。

ヤマツツジ

ヤマツツジを撮りました。ヤマツツジの赤に加え、背景の黄色と青のボケがとても美しいです。葉のしっとりした雰囲気も素晴らしいですね。色がはっきり乗ると気持ちが良いですね。

三脚に据えて絞り込めばクッキリと写すことができます。少しアンダーになりすぎました。

最大撮影倍率はさほど高くありませんが、最短撮影距離は70cmなので結構寄って大きく写せるなという印象です。ルリボシカミキリの青もよく乗っています。

森の中のシダ

明るい部分と暗い部分が両方含まれる構図において、光の当たった部分の浮かび上がり方が良い雰囲気です。森の中で使うのが楽しいですね。

ツツジ

このような落ち着いた色合いの画を作ることももちろん上手です。背景を綺麗にボケさせることができるので落ち着いた色の花も際立ちます。

レンゲショウマとトンボ

これはF4まで絞った写真?だったかと思います。ボケが丸く綺麗に表されています。逆光や反逆光でも結構粘れるので、RAW現像で持ち上げたりするのが結構楽しいです。

ヤマブキソウ

こちらはヤマブキソウ。なんだかRFレンズに移行してから緑色が一際綺麗になったような気がします。

レンゲショウマ

F4の小三元であっても望遠端の開放で撮ればしっかりボケるのでしょうけど、暗い場所など、困ったときにF2.8まで絞りが開けられるのは大きな余裕を生みます。

以前、吉祥寺のヨドバシカメラの店員さんに、「F4のやつ買うとF2.8も欲しくなってくるもんですよ」なんていわれて、「そんなもんかなあ」と思っていましたが、やはりF2.8の余裕は頼もしいです。

ミラーレス化されて多少軽量になりましたし、長く使うこと、汎用性が高いことを考えれば、各社ミラーレス用マウントの70-200mm F2.8はとてもおすすめのレンズであるといえます。

ポイント

困ったときにF2.8まで開けられる余裕があるのは、フィールドで撮影する際にとても心強い!

タマゴタケ

タマゴタケでしょうか。この写真のみSILKYPIX Developper studio pro 11フィルム調V2で現像しています。他はCapture Oneで現像しています。

SILKYPIXは動作が重い野ですが、色は綺麗ですし、現像結果は非常に好みです。現在はSILKYPIX Developper studio pro 12が出ていると思います。Lightroomがサブスクになって久しいですが、買い切りの現像ソフトをお探しの方はSILKY PIXがCapture Oneが選択肢に入ってくるのではないでしょうか。

まとめ

RF 70-200mm F2.8については、ズーム時に鏡筒が伸びない、いわゆるインナーズーム式の登場が噂されています。パワーズームに関連する機構も搭載されるとのことで、おそらくこれは動画撮影を見据えたレンズなのでしょう。

埃の購入を気にする方もいらっしゃると思いますが、24-70 f2.8などの他の大三元ズームもインナーズームではないですし、そこまで気にする必要はないのかなと思います。たしかNikonは24-70もインナーズームだったと思いますがやはり堅牢性を重視してのことなのでしょうか。

私は今のところ動画をメインで撮っていく予定はないので、基本的には小型軽量な今の型の方が良いなと思っています。

この記事を書いた人
あをみどり

普段は至って普通の技術職です。
子育て中で、週末は子どもと遊んだり、出かけた先で写真撮影をしています。

風景撮影ではズームレンズも使用しますが、旅行や日常スナップでは単焦点レンズを好んで使用しています。

このブログでは撮影機材のレビューやお出かけの記録を配信しています。
そのほか、備忘録的に色々書こうと思っています。

ご参考になればうれしいです。

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