EF 100mm f2.8 L MACRO IS USM の使用レビュー

EF100mmマクロレンズ レンズ

購入の経緯

マクロレンズといえば焦点距離100mm前後のものが有名ではないでしょうか。ニコンなら105mm、タムロンなら90mmのマクロレンズが有名です。

花や昆虫を撮りたいと思い、単純にマクロレンズの購入を考えて色々調べていたところ、100mm前後のものが汎用性が高いということでしたので、CanonのEOSユーザー(EFマウント)であった私は迷うことなくこののレンズをチョイスしました。

タムロンの90mmマクロも良かったのですが、AFの速さも重視していたため、タムロンのマクロではなくキヤノン純正のこのマクロレンズEF 100mm f2.8 L macro IS USMを選びました。

スペック

canon EFマウントの等倍マクロレンズです。等倍マクロレンズなので撮像素子上に実物と同じ大きさの像を写すことができます。

現行のRFマウントでは、焦点距離100mmのマクロレンズとしてRF 100mm F2.8 L MACRO IS USM が販売されています。こちらは等倍を超える撮影倍率(1.4倍)を実現しています。

・レンズ構成:12群15枚
・最小絞り:32
・最短撮影距離:0.3m
・最大撮影倍率:1倍(等倍マクロ)
・フィルター径:67mm
・最大径×長さ:約φ77.7×123mm
・重量:625g
 

外観

EF 100mm f2.8 L MACRO IS USM

EFレンズらしい外観です。RFレンズを見慣れた今となっては、ちょっと古い感じがしてしまいます。

EF 100mm f2.8 L MACRO IS USM

鏡筒部のスイッチ類は、フォーカスリミッター、AF・MFの切り替えスイッチ、手ぶれ補正のON・OFFスイッチが付いています。

EF 100mm f2.8 L MACRO IS USM

通称「赤ハチマキ」の付いた、キヤノンの伝統的なLレンズのスタイルです。

作例

100mmマクロレンズで撮る桜

EOS 7D + EF 100mm f2.8 L MACRO IS USM (1/320s, f3.5, ISO 100)

APS-C機であるEOS 7Dで撮影した桜です。背景のボケが非常に綺麗です。APS-Cでも100mmマクロでここまで寄ればかなりのボケ量を表現することができますね。それにしても桜撮影の構図はとても難しいです。

100mmマクロレンズで撮るリンドウ

EOS 6D + EF 100mm f2.8 L MACRO IS USM (1/80s, f4.5, ISO 400)

フルサイズ機EOS 6Dで撮影したリンドウです。シャッタースピードが低めですが手持ちで撮影しました。ボディが6Dということを考慮すれば、もう少し感度を上げて撮影しても良かったかなと思います。

100mmマクロレンズで撮影した花

EOS 6D + EF 100mm f2.8 L MACRO IS USM 

名前は分かりません。ヒトデのような花です。

ハワイで撮影した花

EOS 6D + EF 100mm f2.8 L MACRO IS USM (1/100s, f5.6, ISO 1600)

こちらもハワイで撮影した花です。ISO1600まで感度を上げて撮影しましたが、ノイズは気になりません。以前はISO1600というとかなり好感度の部類だったと思いますが、フルサイズの撮像素子を搭載したカメラでかつ画素ピッチがそれなりに広い機種であればこのくらいの感度での画質低下は個人的に全く気になりません。

EF100mmマクロレンズで撮るアジサイ

EOS 6D + EF 100mm f2.8 L MACRO IS USM (1/1000s, f5.6, ISO 1600)

ちょっと雰囲気を変えて現像してみた一枚です。シャドー部の階調も綺麗です。良いレンズってこういうしっとりとした感じや、逆に乾いた感じをよく表すことができるなあと思います。湿度をよく表現できるということでしょうか。

100mmマクロで撮るチョウ

EOS 7D + EF 100mm f2.8 L MACRO IS USM (1/160s, f5.6, ISO 1000)

F5.6まで絞って撮影しました。背景の丸いボケが非常に綺麗ですね。ある程度近づける被写体であれば非常に使いやすいです。昆虫マクロ撮影において焦点距離100mmが多く用いられるのもうなずけます。

EOS 7D + EF 100mm f2.8 L MACRO IS USM (1/125s, f4, ISO 320)

こちらはF4で撮影しました。ピントを考えるならば、クリップオンストロボを使用して絞りを絞って撮るべきなのでしょうが、このような雰囲気重視の写真も良いかなと思います。

コントロールリングアダプターについて

EOSR6とEF100mmマクロレンズ
マウントアダプターを使用してEOS R6に装着した様子

私のメイン機はRFマウントへ移行しておりますので、マウントアダプター(コントロールリングマウントアダプター EF-EOS R)を使用しています。これを使用するとだいぶレンズが長くなってしまうのですが、RFマウントにおいても高画質な写真を得られているので、画質には非常に満足しています。

EOSR6とEF100mmマクロレンズ
フードを装着した様子

フードを装着するとさらに長くなります。まあ、仕方ないといえば仕方ないのですが。

ちなみに私は、コントロールリングに露出補正を割り当てています。直感的に露出補正ができますので、重宝しています。露出補正以外であれば、絞りリングとして設定するのが良いかなと思います。

まとめ

これから始めて100mmマクロレンズを購入するというRFマウントユーザーの方は、現行のRF 100mm F2.8 L MACRO IS USMを買ってください。

通常の使用であれば最大撮影倍率も画質も十分なものであるので、もしまだEFマウントを使用中でEFの100mmマクロを持っているのであれば、RFマウント移行後もマウントアダプターを使用することでストレスなくこのレンズを使用することができます。

この記事を書いた人
あをみどり

普段は至って普通の技術職です。
子育て中で、週末は子どもと遊んだり、出かけた先で写真撮影をしています。

風景撮影ではズームレンズも使用しますが、旅行や日常スナップでは単焦点レンズを好んで使用しています。

このブログでは撮影機材のレビューやお出かけの記録を配信しています。
そのほか、備忘録的に色々書こうと思っています。

ご参考になればうれしいです。

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