【作例あり】旅スナップ用レンズの焦点距離(24mm、28mm、35mm、50mm)はどれがいいのか!?

上高地の河童橋 レンズ

軽くて写りの良いズームレンズもありますが、単焦点だけで旅行に行くというのもまた楽しいものです。

今回は旅行に持って行く単焦点レンズの焦点距離(35mm判換算)について作例とともに考えてみたいと思います。

この焦点距離のレンズを持って行くとこんな感じに旅を記録できる、という感じで書いていますので、作例も併せてぜひご覧ください。

はじめに|単焦点レンズ選びで考慮すること

旅行の目的は何か

撮影のための旅行、とくに一人旅なら自分の好きなようにレンズもそのほかの機材も決めればいいのですがそうはいきませんね。

出張のついでの観光、学生ならば卒業旅行とか、旅行の目的も色々ですよね。

撮影する時間のあまりない旅行の場合、汎用性の高い35mmあたりの単焦点をカメラに着けていくのも良いかと思いますが、記録写真的な撮影はスマホに任せて、50mmや85mmあたりの単焦点でF値の小さなレンズを持って行くと、スマホ写真と差別化できて「おっ、さすがカメラの写真は綺麗だね」と言ってもらえるかもしれません。

出かけるときは必ず持って行くスマホ。スマホで撮る写真と差別化できるような、つまり綺麗なボケを演出できるような単焦点レンズを思い切って選択してみるのも良いかもしれません。

誰と行くのか

一緒に行く人が、その旅行において自分と同じくらいの気持ちで写真撮影したいと思っているならあまり気にしなくていいかもしれません。

単焦点1本で行きたければそうすればいいですし、ズームを持って行くならそれでいいかと思います。

当然ですが、小さい子どもがいれば必然的にレンズ交換の時間は少なくなるかと思います。

同行者がどういう「気持ち」で旅行に行こうとしているのか。これが大切ですね。

しかし、これがなかなか難しい…写真仲間との撮影旅行はこの点が楽です。

どこに行くのか

どこに行くのかによって焦点距離や開放F値の選び方が異なります。海外の広い景色や大きな建造物を撮るのであれば20mm程度まで広角寄りにする必要があると思います。

あとはヨーロッパなどにおいて、現地の伝統的な建造物の中を撮る場合は24mmでもすべてを画角に収めることは難しいので、より広角側のレンズが必要になると思います。

有名スポットや有名建築物など、撮りたいものがあるのであれば、事前にチェックしておくと良いと思います。

50mm

まずは何といっても標準レンズと言われる50mm。

ライカだとズミクロンやズミルックスなどの50mmを使用している人が多いイメージですね。最近はアポズミクロンの評判が非常にいいですね。お高いですが。

私のブログの他の記事でも解説していますが、作品づくり(作品っぽく?)であれば明るい50mmのレンズはとてもおすすめです。

絞りを開け、被写体に近づいて背景をぼかすことができます。引いて広角レンズチックに使うこともできるのですが、室内ではちょっと狭いかなと思います。

50mmは、屋内メインの作品作りにはおすすめですが、室内メインの場合は画角が狭いと感じることが多くなりそうです。

以下、50mmの作例です。50mmのf1.8を使用しているので、2枚目のようなナイトスナップもとても撮りやすいです。

神戸の街

EOS 6D + EF 50mm F1.8 stm

遠景も撮れます。

EOS 6D + EF 50mm F1.8 stm

神戸で見つけた温泉です。ここでお風呂に入ってきました。

明るいレンズでナイトスナップ。これも旅行の醍醐味ではないでしょうか。

思い切って絞りを開放しましょう!

阪急電鉄

EOS 6D + EF 50mm F1.8 stm

阪急電車。

バラportra160

EOS 6D + EF 50mm F1.8 stm

被写体によって背景をぼかす。そういう使い方ができるのは、50mmだからこそですよね。望遠レンズ的な一面を生かす絵作りは50mmの特権です。

35mm

汎用性の高さでいうと35mmが一番ではないでしょうか。

私も悩んだら35mmを選択しています。ただ、汎用性の高い焦点距離ですので、記録写真的な写真を量産してしまいます。もっとうまくならなければなと毎回反省しています。

昔のフイルムコンパクトカメラでも焦点距離35mmのレンズを積んでいたということで、とても使いやすいです。

最近の高級コンパクトデジタルカメラでは、富士フイルムのX100シリーズも35mmですね。

私はcanon RF マウントのRF 35m F1.8 MACRO IS STMを愛用しています。このレンズはハーフマクロ機能も付いているため、被写体に寄ることもでき、とてもおすすめです。

汎用性の高さは35mmがピカイチ。悩んだら35mmを持って行くのがベストです!

なお、RF 35m F1.8 MACRO IS STM の使用レビューはこちらにありますのでぜひどうぞ。

蔵王の御釜

EOS R6 +RF 35mm F1.8 MACRO IS STM

蔵王の「御釜」。いつか星景写真を撮りに来たいですね。

鶴岡市から日本海

EOS R6 +RF 35mm F1.8 MACRO IS STM

山形県鶴岡市の海。

仙台うみの森水族館

EOS R6 +RF 35mm F1.8 MACRO IS STM

仙台うみの杜水族館にも行ってきました。

蓼科牧場の牛たち

EOS R6 +RF 35mm F1.8 MACRO IS STM

長野県の牧場です。

上野動物園のサイ

EOS R6 +RF 35mm F1.8 MACRO IS STM

そしてこれは、上野動物園のサイです。

鴨川市シーワールドのクラゲ

EOS R6 +RF 35mm F1.8 MACRO IS STM

寄れるタイプの35mmは水族館での撮影においても頼もしい相棒になります。

28mm

SIGMAのDP1シリーズやRicohのGRシリーズにも採用されている焦点距離です。

広角レンズの部類ではありますが、人物撮影もそれなりにしやすい焦点距離かと思います。

DP1 merrillを愛用していることもあり、個人的に最も好きな焦点距離です。これ1本(つまりDP1 merrill 1台)スナップメインの旅行は何度も経験しました。

もちろんFoveonセンサーを使いたいからDP1 merrillを選んでいるというのもあります。

DP1 merrillについてはこちらにあるので、是非ご覧ください。

秋葉原の総武線

SIGMA DP1 merrill

街でスナップ撮影するのも、28mmは広すぎるようで広くない印象です。50mmみたいな何かに集中する感じはあまりないのですが、ちょうど良い広角具合です。

クインシーマーケット

SIGMA DP1 merrill

 35mmより広く写せる分、画面内の情報は増えます。これをどう使うかなんでしょうけど、まだまだ勉強が必要です。

港区の桜

SIGMA DP1 merrill

ボケを期待できるような焦点距離ではないのですが、それなりに被写体に近づけば、ある程度被写体と背景を分離した絵作りができます。

牧場の馬

SIGMA DP1 merrill

フレーム内に何かを入れた風景、みたいなものを撮るのは28mmが一番得意かもしれません。

水田の風景

SIGMA DP1x

目の前の景色をパシャっと撮って結構良い感じになります。これが「自然な広角」ってやつでしょうか。

24mm

かつて標準ズームレンズの広角端は28mmスタートが普通だったようですが、今は24mmスタートのものも多いです。

それに伴い、以前に比べ近年はより一般的な画角となった感のある24mmです。

海からの日の出

EOS 6D + EF 24mm F2.8 IS USM

スマホと同じ焦点距離ですが、当然、フルサイズの24mmで撮った方が画質は良いです。

道東の海辺

EOS 6D + EF 24mm F2.8 IS USM

道東まで行ったときの風景です。風景の中に人を配置しないのであれば、24mmはとても使いやすいです。北海道の、それも一人旅なんて24mmがちょうど良いんじゃないかと思いますね。

フライフィッシング

EOS 6D + EF 24mm F2.8 IS USM

とか言いつつも、人を配置してみる。屈斜路湖だった気がします。

夜の東京駅

EOS 6D + EF 24mm F2.8 IS USM

適当に撮ると、スマホ写真っぽくなってしまいます。これもまた良いです。

京都駅からの京都タワー

EOS 6D + EF 24mm F2.8 IS USM

京都タワーの地下に温泉(銭湯?)があったんですが、まだあるのかな。なんて思い出しながら過去の旅を振り返るのも良いですね。

金剛寺(八坂庚申堂)

EOS 6D + EF 24mm F2.8 IS USM

寄ったときの感じは24mmと28mmとで結構違います。24mmはさすがに結構なパースが効く感じがします。

24mmは結構な広角な印象を持つかもしれませんが、旅行に1本だけ持って行くレンズとしても普通に使えます。

まとめ

いかがでしたでしょうか。結論として、24mm、28mm、35mm、50mmはどれを持って行ってもしっかりと旅行の相棒として活躍してくれます。

それと、レンズは1本で済ませる、となった場合、筐体は大きくなりますが、開放F値は可能な限り小さいものの方がいいというのが個人的な意見です。

特に夜に出歩く予定がある場合は、ぜひF値の小さなレンズを選んでみてください。

シャッタースピードを稼ぐとなるとF1.8か2.0くらいは欲しいところです。夜のスナップが楽しくなるかと思います。

私は基本的にはネイチャー撮影が好きなのですが、旅スナップもとても好きです。ライカが欲しくなりますね。

私が使用しているのはこちらになります。
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この記事を書いた人
あをみどり

普段は至って普通の技術職です。
子育て中で、週末は子どもと遊んだり、出かけた先で写真撮影をしています。

風景撮影ではズームレンズも使用しますが、旅行や日常スナップでは単焦点レンズを好んで使用しています。

このブログでは撮影機材のレビューやお出かけの記録を配信しています。
そのほか、備忘録的に色々書こうと思っています。

ご参考になればうれしいです。

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