【レビュー】 マクロプラナー ZEISS Milvus 2/50M ZE (Makro Planar 50mm f2)の使用感

zeiss milvus 50mm マクロプラナー レンズ
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購入の経緯

公式サイトでは正式名称を「ZEISS Milvus 2/50M」とされているこのレンズ。

いわゆる「マクロプラナー」というとても有名なレンズで、以前から使ってみたいなとずっと思っていました。

Flickrやフォトヨドバシの作例をみると、このレンズ(旧型のMilvusでないものを含む)で撮影した写真がとても魅力的でしたので、購入に踏み切りました。

私はキヤノンユーザーですので、EFマウント版を購入しましたが、現在はマウントアダプターを介してCANON RFシステムで運用しています。

一応まだ現行品ですので、コシナのサイトに載っています。気になる方はご確認ください。

フォトヨドバシの作例はこちら

スペック

以下、EFマウント版のスペックです。

撮影倍率が0.5倍のハーフマクロ仕様です。

ハーフマクロなので、撮像素子上に実際の大きさの半分の大きさで像を写すことができるということになります。

ちなみにニコンFマウント版は660gとFマウント版の方が軽いです。

・レンズ構成:6群8枚
・最小絞り:22
・最短撮影距離:0.24m
・最大撮影倍率:0.5倍(ハーフマクロ)
・フィルター径:67mm
・最大径×長さ:約φ81×90mm(レンズキャップを含む)
・重量:730g

外観

ZEISS Milvus 2/50M の外観

金属で作られた鏡筒は質感もとても良く、また、非常に美しい外観です。

ZEISS Milvus 2/50M

ピントリングを最大限回すと、これくらいまでニョキニョキと鏡筒が伸びます。

マクロレンズらしいといえばマクロレンズらしい仕様ですね。

ZEISS Milvus 2/50M のレンズキャップを着けた外観

付属のフードを装着するとこんな感じです。Zeissのロゴがとてもかっこいいです。

Milvusシリーズになると、フードが曲線的になり、ボディとの接続部がよりなめらかになります。現代的な感じです。

フードはカチッとはまり、グラグラしたりしません。高い精度を保って作られている印象を受けます。ちなみにフードも金属製です。

ZEISS Milvus 2/50M

このフードは、もちろん逆付けすることもできます。逆付けする場合も、カチッと綺麗にはまります。

ZEISS Milvus 2/50M

レンズ前玉をみると分かりますが、内部がすり鉢状になっています。これもマクロレンズらしいといえます。

ZEISS Milvus 2/50M の外観

マウント部には電子接点があります。

ミラーレスで使用すると、フォーカスエイドが使えますので、ピント合わせが非常にやりやすいです。

瞳検出をONにしておけば、カメラが自動で人物の目を認識してくれるので、あとはピントリングを回してピントを合わせるだけです。フォーカスポイントの移動をこちらが行う必要はもはやありません。

マウント部にみえる青いリングが防塵防滴仕様のゴムリングとなっています。

マクロプラナーを含むコシナのツァイスレンズで、以前販売されていたclasicライン(現在は50mmと85mmのどちらもf1.4のプラナーのみ販売中)のものは防塵防滴機能がありませんでしたが、Milvus版で防塵防滴機能が追加されました。

85mmのプラナーについては、記事を書いていますので、もしよろしければこちらもご確認ください。

ちなみに、EOS R6 にマウントアダプターを介して装着するとこんな感じです。

結構いい感じかなと思います。

EOS R6とマクロプラナー

作例

マクロプラナーの作例

EOS R6 + ZEISS Milvus 2/50M (1/60s, f5.6, ISO 800)

近接撮影の解像力。さすがです。

トカゲ

EOS R6 + ZEISS Milvus 2/50M (1/1250s, f2.8, ISO 100)

マニュアルフォーカスしかありませんので、動物を撮るのは結構大変です。これを撮影したときは気温の低い午前中で、爬虫類の動きが鈍く、比較的撮影しやすい状況でした。

ヤマシャクヤク

EOS R6 + ZEISS Milvus 2/50M (1/800s, f2, ISO 400)

開放で撮影しました。近接撮影時の描写はとても良好で、背景のボケも綺麗ですね。

ピンク色のバラ

EOS R6 + ZEISS Milvus 2/50M (1/160s, f4, ISO 640)

この記事の作例の中で個人的に一番気に入っている写真です。クラシカルな雰囲気のバラをとても綺麗に写しています。f4まで絞ったことで、バラの輪郭がよりはっきりした印象です。

ヤマシャクヤク

EOS R6 + ZEISS Milvus 2/50M (1/200s, f4, ISO 100)

少し離れて撮影したヤマシャクヤク。背景のボケが非常に素直な印象です。

イカリソウ

EOS R6 + ZEISS Milvus 2/50M (1/400s, f2, ISO 250)

開放で撮影したイカリソウです。

クサボケ

EOS R6 + ZEISS Milvus 2/50M (1/500s, f4, ISO 400)

クサボケという植物の花だそうです。前ボケを入れてみました。

森の中のキノコ

EOS R6 + ZEISS Milvus 2/50M (1/100s, f4, ISO 1600)

手前の湿った木の質感もよく表現されています。

クリンソウ

EOS R6 + ZEISS Milvus 2/50M (1/60s, f8, ISO 800)

クリンソウの右側に蜘蛛の糸が見えるでしょうか。細かいところまでよく描写されています。f8まで絞っています。背景も綺麗です。

使ってみた感想

被写体に寄れるという点で散策においてこのレンズはとても使いやすいですね。

個人的に普段から使い慣れている50mmという画角のため、フレーミングのイメージが付きやすいのも使いやすく感じる原因だと思います。

ただ、自然公園など草花が保護されているような場所、つまりロープなどが張ってあって被写体に近づけない場合では、やはり50mmは短すぎる印象なので、そのような場合はやはり100mmのマクロレンズを使用することになるかと思う。

ちなみにZEISSのMilvusのマクロプラナーも100mm版があるので、気になる方は是非チェックしてみてください。

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なお、レンズのプロテクトフィルター(保護フィルター)はケンコーのZetaシリーズを愛用しております。

この記事を書いた人
あをみどり

普段は至って普通の技術職です。
週末は趣味で写真撮影をしています。
単焦点レンズが好きで、このブログでは撮影機材のレビューやお出かけの記録を配信しています。
ご参考になればうれしいです。

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